ギャンブルで最も重要なのは、それを主催している側がどれだけの利益を得られるのかということを考えることです。
例えば、カジノを主催している会社は自分たちがきちんと利益を得るために様々な工夫をしています。
当然ですが、参加しているプレイヤーに対して多くの利益を与えすぎてしまうと、まともにカジノを運用することができなくなってしまうからです。
こういった観点から、ギャンブルを主催する会社や団体は、必ず自分たちが儲けるためのシステムを作っておいて、どういった状況であっても必ず最終的には勝てるようにしています。
目次
控除率（ハウスエッジ）について知っておく
ここで利用されているのが、控除率と呼ばれているものでカジノなどではハウスエッジと呼ばれています。
ハウスエッジは、簡単に述べるとゲームに参加する前から主催者側に払っておく手数料のようなものです。
100円なら100円、200円なら200円という風に、最初からプレイヤーがゲームに参加するときにお金を支払っておくことになります。
もちろん、プレイヤー側にこのような手数料のような制限を設けてしまうと、ゲームに参加した時からお金がマイナスになってしまうことがプレイヤー側にもわかってしまいますので、やる気が失せてしまう可能性も否定できません。
そこで、ギャンブルの主催者はプレイヤーにわからないようにこの手数料を徴収するようにしているのです。
これが、控除率と呼ばれるものであり主催者の取り分の大きなポイントを占めているものです。
参加するゲームによって控除率の数字が大きく異なる
控除率が大きな問題として取り上げられるのは、参加するゲームによって数値が大きく異なるからに他なりません。
例えば、1万円の予算でギャンブルを行う場合、手数料として控除率が5000円ひかれているような状態だと、実質的に的中させたとしても50％分の利益しか得られないことがわかります。
確かに、手元には1万円のお金がありますがそれを賭けの対象として利用すると、ハウスエッジ分だけは利益が下がってしまうことになるのです。
本来ならば、もっと大きな返還金があってもおかしくないのですが、これが存在するときにはそういったことがわからないようになっているため、実は参加するプレイヤーはお金が自分の手元からいつの間にか取られているということに気づきません。
ですので、1万円をかけてそのまま的中して多少の利益が出せたとしても、継続的に同じような考え方でゲームに参加すると将来的に必ずその数値の分だけ負けてしまいます。
これが、カジノがいつも利益を出せる秘密なのです。
控除率がなるべく低いものに参加するのが鉄則
ギャンブルを行うときには、控除率がなるべく低いものに参加するのが鉄則です。
これは、どういったゲームであっても同じであるため、前提知識として理解しておく必要があります。
そのうえで重要なのが、実は的中率よりも回収率なのです。
上記の例で述べると、1万円をかけて1万円のお金が帰ってきた場合には回収率で100％になります。
ただ、カジノのようにハウスエッジが存在するときにはその分だけのパーセンテージが将来的な負けに繋がりますので、その分は必ずマイナスで考えなくてはいけません。
仮に、ハウスエッジが5％のゲームに参加すると、現状で100％の回収率になっていたとしても将来的には95％に収まります。
これは、数学的あるいは統計的に必ずそのようになってしまいます。
ですので、カジノでは特にハウスエッジを考慮したそれ以上の回収率を期待できるように、必ず計算をしながらゲームに参加しなくてはいけないのです。
日本の公営ギャンブルの控除率は他のゲームと比較しても非常に高い
これは、特に日本で公営ギャンブルなどに参加するときに非常に有効な手段です。
なぜかというと、日本の控除率は他のゲームと比較しても非常に高いからです。
例えば、日本国民の多くの人が購入している宝くじでは、その数値は実に50％も存在します。
言い換えると、宝くじを購入し続けたとしても大半の人の回収率はお金を投資した分の半分しか返ってこないことがわかります。
宝くじは、一獲千金を夢見て多くの人が購入しますが、数学的あるいは統計的には将来的に半分の利益にしかならないことが証明されているものなのです。
的中率ではなく回収率という考え方
では、こういった問題点を克服するためにはどうすればよいのでしょうか。
ここで重要になるのが、的中率ではなく回収率という考え方です。
確かに、宝くじのようなばくち性が強い者は購入するのだけでも大きな損失があります。
しかし、高額配当に的中するとその時点でゲームから離脱することができますので、その時点の回収率が大きく跳ね上がるのです。
数字上では、確かに継続的に続けると負けてしまいますが、将来的に継続しなければ問題ありませんので、ある一定の地点で大きな回収率を稼げばよいわけです。
そこでゲームから離脱すれば、少なくともそのゲームでは勝つことができます。
的中率を上昇させても、返ってくる利益が小さければ意味がありません。
ですから、必ずそのゲームで得られる利益の期待値を計算することが大切です。